ポイント

「資料がたくさんあって読み切れない」「会議の録音やPDFをまとめるのが大変」――そんな悩みを助けてくれるのが、Googleの NotebookLM(ノートブックエルエム) です。PDF・Webページ・音声・画像・電子書籍などを取り込んで、要約したり、質問に答えたり、図や音声・動画にまとめたりしてくれる「AIのノートアプリ」です。

最新の Gemini 3.5 になり、さらに「相談しながら資料まで探してくれる」機能も加わって、ますます便利になりました。この記事では、NotebookLMでできること、使えるファイルの種類、無料と有料の違いまで、はじめての方にもわかるようにやさしく解説します。

NotebookLMってなに? ひとことで言うと「資料を読んでくれるAI」

ポイント

NotebookLMは、Googleが無料から使えるAIアプリです。いちばんの特徴は、自分が入れた資料(これを「ソース」と呼びます)だけをもとに答えてくれることです。

ふつうのチャットAIは、インターネット全体から答えを探すので、ときどき「それっぽいけど間違い」が混ざります。NotebookLMは、あなたが入れたPDFやメモの中だけを見て答えるので、的外れになりにくく、しかも「どの資料のどこを見て答えたか」まで教えてくれます。

イメージは「あなた専用の、資料を読んでくれるアシスタント」です。たとえば――

  • 長いPDFを入れて「3行で教えて」
  • 会議の録音を入れて「決まったことと宿題を整理して」
  • 教科書を入れて「テストに出そうな用語を表にして」

こんなふうに、ふだんの言葉でお願いするだけで使えます。

【2026年最新】NotebookLMでできること早わかり

NotebookLMでできること早わかり
ポイント

「久しぶりに使う」「前に聞いた話で止まっている」という方のために、今できることをまとめます。むずかしく考えず、「こんなこともできるんだ」とながめてください。

  • 要約・質問:入れた資料を短くまとめたり、質問に答えてもらえます。
  • 資料さがしまで手伝ってくれる(新機能):「○○について調べたい」と話しかけると、NotebookLMがネットも使って役立つ資料を探して提案してくれます。
  • 図・イラストにまとめる:内容を1枚の図(インフォグラフィック)にしてくれます。デザインは10種類から選べます。
  • 音声で聞ける(Audio Overview):資料の内容を、2人が会話するラジオのような音声にまとめてくれます。通勤中の「ながら学習」に便利。
  • 動画にまとめる(Video Overview):図や文字が動く動画で要点を解説してくれます。
  • スライドや表に書き出す:PowerPointやExcel、PDFなどの形で保存できます。
  • エンジンが Gemini 3.5 に進化:前より速く、かしこくなりました。

要するに、「読む・まとめる・聞く・見る・人に伝える」までを、ひとつのアプリでこなせるようになっています。

NotebookLMで使えるファイルの種類《一覧表》

NotebookLMで使えるファイルの種類
ポイント

「どんなファイルを入れられるの?」という疑問が、いちばん多いポイントです。

入れられるものひとことメモ
PDF論文・マニュアル・契約書・パンフレットいちばん相性がよい。長い資料も得意
Googleドキュメント/スライド自分のメモ・企画書・授業資料Googleアカウントから直接えらべる
Webページ(URL)ニュース記事・解説ページアドレス(URL)を貼るだけ
テキストコピーした文章・メモ短いメモを貼り付けてもOK
音声ファイル会議・講義・インタビューの録音(mp3など)文字起こし&要約ができる
画像図・写真・スクリーンショット画像が入った資料も読み取れる
EPUB(電子書籍)専門書・教材本まるごとを教材として使える
YouTube動画(URL)解説動画・セミナー動画字幕をもとに内容を取り込む

ポイントは、「文章だけでなく、音声・画像・動画・電子書籍まで」幅広く扱えることです。ただし、1つのノートに入れられる資料の数や、ファイルの容量には上限があります(このあとの比較表で説明します)。対応ファイルは増えていくので、最新の対応状況は公式サイトでも確認してください。

なお、スキャンした画質の悪いPDFや、文字がつぶれた画像は、AIが正しく読み取れないことがあります。なるべく文字がはっきり見える、きれいな資料を入れるのがコツです。

使ってみよう! NotebookLMの始め方(3ステップ)

NotebookLMの始め方
ポイント

むずかしい設定はいりません。次の3ステップで始められます。

  1. NotebookLMを開く:Googleアカウントでログインして、「新しいノートブック」を作ります。ノートブックとは、資料をまとめておく「ノート」のことです。
  2. 資料を入れる:さきほどの表にあるファイル(PDFやURLなど)を追加します。資料がまだ手元になくても大丈夫。「○○について調べたい」と話しかければ、NotebookLM側が資料を探して提案してくれます(新機能)。
  3. 質問する:あとはチャット欄に、ふだんの言葉で聞くだけ。「この資料の結論は?」「初心者向けに説明して」「反対意見も教えて」のように頼めます。

最初は、1つのPDFか短い記事だけで試すのがおすすめです。慣れてきたら資料を少しずつ増やして、見比べてもらいましょう。資料を5つ以上入れると、自動で「ラベル(名札)」が付くので、どの資料の話か見分けやすくなります。

PDFを読ませてみよう(いちばん簡単で便利)

ポイント

NotebookLMといちばん相性がいいのがPDFです。読むのに時間がかかる長い資料こそ、出番です。

PDFを入れたら、まずはこう聞いてみましょう。

  • 「このPDFを5つの要点でまとめて」
  • 「むずかしい言葉を、初心者向けに説明して」
  • 「やるべきことを箇条書きにして」

さらに、複数のPDFを入れると「比べる」のが得意になります。たとえば、似たサービスの資料を2〜3個入れて「料金・強み・弱みを表にして」と頼めば、自分で表を作るより早く整理できます。作った表は、Excelに書き出して仕事の資料にも使えます。

ひとつだけ注意。AIの答えは便利ですが、そのまま100%信じないこと。とくに契約・お金・健康など大事なことは、必ず元の文章や専門家にも確認してください。

画像・図解にまとめる(10種類のデザインから選べる)

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NotebookLMは、文章を読むだけでなく、内容を1枚の図にまとめることもできます。これを「インフォグラフィック」と呼びます。言葉だけでは伝わりにくい「流れ」や「関係」を、見るだけでわかる図にしてくれます。

デザインは10種類から選べます。たとえば――

  • 仕事の資料なら Professional(きちんとした感じ)
  • 勉強ノートなら Sketch Note(手書き風)
  • かわいくしたいなら Kawaii

といった具合に、用途に合わせて雰囲気を変えられます。Googleの最新の画像生成(Nano Banana Pro)が使われているので、図の中の日本語もきれいに表示されるようになりました。社内での共有や、SNS・ブログ用の図づくりにも便利です。

音声・動画でまとめる(耳と目で理解できる)

ポイント

「読む時間がない」「移動中に勉強したい」という人にうれしいのが、音声と動画の機能です。

  • Audio Overview(音声でまとめ):資料の内容を、2人がおしゃべりするラジオ番組のような音声にしてくれます。通勤・家事をしながら聞けます。
  • Video Overview(動画でまとめ):図や文字が動く動画で要点を解説してくれます。とくに作り込まれた「シネマティック版」は、上位の Ultraプランを中心に使えます。

しかも、チャットで質問したあと、その流れのまま「この内容を音声にして」「動画にまとめて」とお願いできます。会話しながら理解を深めて、最後に好きな形に変える――という使い方ができます。

なお、雑音が多い録音や、何人もが同時に話している音声は、文字起こしがズレることがあります。大事な会議では、AIのまとめは「下書き」として使い、最終チェックは人がするのが安心です。

無料プランと有料プランの違い《比較表》

NotebookLMの無料プランと有料プランの違い
ポイント

NotebookLMは無料でも十分使えますが、「たくさんの資料を入れたい」「毎日たくさん使いたい」という人には有料プランが向いています。個人向けには 無料・Plus・Pro・Ultra の4つがあります。

項目無料PlusProUltra
月額の目安0円約1,200円約2,900円約36,400円
1ノートに入れられる資料の数50個まで100個まで300個まで600個まで
1日に質問できる回数50回まで200回まで500回まで5,000回まで
1日に作れる音声の数3回まで6回まで20回まで200回まで
動画など高度な機能制限あり一部使える使いやすい最上位の機能まで
データの安全性標準強化入力が学習に使われず安心同上
向いている人まず試したい人個人〜少人数本格的に使う人大量に使う人・チーム

まずは 無料で試して、「資料の数」や「1日の回数」が足りないと感じたら有料に上げる、という流れがおすすめです。仕事でたくさん使う人や、入れたデータをAIの学習に使われたくない人は、Pro以上が安心です。

こんな人・場面に便利! 活用例とコツ

NotebookLMの活用例
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NotebookLMは、勉強・仕事・調べものなど、いろいろな場面で使えます。

  • 学生:授業のプリントや参考書を入れて、テスト範囲の要約・用語リスト・練習問題づくり。
  • 社会人:会議資料や提案書を入れて、「決まったこと・宿題・次にやること」を整理。
  • マーケティングの人:競合の記事やレビューを入れて、アピールポイントやよくある質問を抽出。
  • 調べもの:複数の資料を入れて、共通点や違いを見つける。

上手に使うコツは、「何のために・誰向けに・どんな形で」ほしいかを伝えることです。たとえば「初心者向けに、箇条書きで、大事な順に教えて」と書くと、ぐっと使いやすい答えになります。表がほしいなら「表にして」、プレゼン用なら「スライドの形で」と付け加えましょう。

また、1つのノートに何でも詰め込みすぎないのも大切です。テーマごとにノートを分けると、答えの精度が上がり、あとで見返すのもラクになります。

NotebookLM よくある質問Q&A

本当に無料で使えますか?

はい、基本の機能は無料で使えます。ただし、1つのノートに入れられる資料は50個まで、質問は1日50回まで、といった上限があります。もっと使いたくなったら有料プランを検討しましょう。

PDFが読み込めない・うまく取り込めないときは?

いくつか原因が考えられます。よくあるのは、①ファイルの容量や、1ノートに入れられる資料数の上限を超えている、②スキャンしただけのPDF(中身が画像で、文字データがない)、③パスワードがかかっている、④ファイルが壊れている、の4つです。対処としては、入れる資料の数や容量を減らす/文字を選択できる「テキスト付きPDF」にする(OCRで文字を読み取らせる)/パスワードを解除する/別のブラウザで開き直す/少し時間をおいて再アップロードする、を順に試してみてください。それでも読み込めない場合は、PDFの中身をコピーして、テキストやGoogleドキュメントに貼り直してから入れる方法もあります。

「この質問には答えられません。言い換えるか、別の質問をしてみてください」と出たときは?

NotebookLMは、入れた資料(ソース)の範囲だけをもとに答える仕組みです。そのため、①資料の中に答えになる情報が見当たらない、②質問があいまい・広すぎる、③センシティブな内容、のときにこのメッセージが出やすくなります。対処としては、質問を具体的に言い換える(「まとめて」→「第3章の結論を3つに」のように)/関連する資料をソースに追加する/別の言葉や角度で聞き直す、を試してください。そもそも資料に載っていないことは答えられないので、「知りたい情報が入った資料を入れる」のがいちばんの近道です。

日本語でも使えますか?

はい、日本語で質問もできますし、答えも日本語で返ってきます。図の中の日本語もきれいに表示されるようになりました。音声・動画の一部機能は、言語やプランによって使える範囲が変わる場合があります。

スマホでも使えますか?

使えます。Geminiアプリと連携して、スマホからノートブックを呼び出せます。外出先で軽く確認し、パソコンでじっくり作業、という使い分けもできます。

会社の資料を入れても大丈夫ですか?

会社のルールを必ず守ってください。秘密の情報や個人情報をふくむ資料は、会社のAI利用ルールやアカウントの種類を確認してから使いましょう。Pro以上のプランでは、入れたデータがAIの学習に使われない扱いなので、仕事用には安心材料になります。

どんな人に向いていますか?

長い資料を読む人、たくさんの資料を見比べる人、勉強の復習をしたい人、会議や調べものの要点を早くつかみたい人に向いています。「読んで終わり」ではなく、まとめ・音声・図・スライドまで活用したい人にぴったりです。

まとめ

ポイント

NotebookLMは、PDFや音声・画像・電子書籍などを入れるだけで、要約・質問・図解・音声・動画まで作ってくれる、便利なAIノートアプリです。2026年は頭脳が Gemini 3.5 になり、資料さがしまで手伝ってくれるようになって、はじめての人でもぐっと使いやすくなりました。

まずは、読み切れていないPDFや授業のプリントを1つ入れて、「3行で教えて」と聞いてみてください。それだけで便利さが実感できるはずです。慣れてきたら、複数の資料を見比べたり、音声・図・スライドに広げてみましょう。

最後にひとつだけ。AIの答えは「下書き」だと思って、大事なことは元の資料でも確認してください。料金や上限も変わるので、申し込み前には公式情報をチェックしましょう。その点さえ押さえれば、NotebookLMは勉強にも仕事にも頼れる相棒になります。