今回は、ChatGPT(チャットGPT)を活用してMECE（ミーシー）思考を身につけることで、あなたのビジネススキルをアップさせる方法をご紹介します。
ChatGPTとはどのようなものか、AIの学習プロセスを探ります。
そしてMECEとは何か、ChatGPTを使ってMECEを実践する方法を紹介していきます。
この記事を読むことで、より効果的な戦略を立てることができるようになります。最後までお付き合いください。
当サイトは、「AIと仕事」をテーマにChatGPTのプロンプト例や現場での実践法。AIがサポートするビジネスフレームワーク作成などの情報を提供しています。また、仕事で使用している便利なAI・ITツールについても紹介していきます。是非、ご覧ください。
ChatGPT(チャットGPT)どのように学習するのか？
ChatGPTは、最近話題になっている人工知能の一種であり、文章生成の理解することができます。ChatGPTが学習するためには、膨大な文章が必要です。
そのため、大量のテキストデータを入力して、自動的に学習を行います。ChatGPTの学習には、深層学習という技術が使われます。
深層学習は、多数のニューロンで構成されるニューラルネットワークを使用し、大量のデータを処理することができます。
ChatGPTが文章生成に成功する理由は、単語の位置や文法、意味を考慮して文章を生成するためです。
この技術により、自然言語を扱うアプリケーションにおいて、非常に高い精度で文章を生成できるようになりました。
ChatGPTは、今後も様々な分野で期待されています。例えば、自動翻訳、文章要約、文章の校正、プログラミング、そしてチャットボットなど、多くの応用が考えられています。
ChatGPTが持つ高度な自然言語処理の技術は、ビジネスや学術分野においても活用され、革新的なサービスの開発や研究に貢献することが期待できます。
MECE（ミーシー）とは？
MECEとは、ビジネスにおいて問題解決を行う際に用いられるフレームワークの一つで、全体を網羅するような明確なカテゴリーを設定し、それぞれのカテゴリーが重複なく網羅されるように問題を分析する手法です。
MECEは、Mutually Exclusive（お互いに重複せず）とCollectively Exhaustive（全体に漏れなく）の頭文字を取った言葉です。
以下の表は、問題解決の際にMECEの分析方法を示す例です。
上記の表に示されるカテゴリーは、それぞれがお互いに重複せずに網羅的であるため、どのような問題に対しても適用することができます。
MECEを使用することで、問題解決の際に漏れがなく、正確な分析ができるため、ビジネスの決定において非常に有用なフレームワークとなっています。
例えば、ある企業で売上が低下しているという問題があった場合、MECEの考え方を用いて以下のように問題解決を行うことができます。
| カテゴリー | 説明 |
| 場所 | どこで問題が起きているか |
| 原因 | なぜ問題が発生しているか |
| 影響 | 問題がどのような影響を与えているか |
| 対策 | 問題を解決するために何ができるか |
| カテゴリー | 説明 |
| 場所 | どの地域の売上が低下しているか |
| 原因 | なぜ売上が低下しているか |
| 影響 | 売上低下がどのような影響を与えているか |
| 対策 | 売上低下を解決するために何ができるか |
このように、MECEを使って問題解決を行うことで、問題の根本原因を特定し、適切な解決策を見つけることができます。
MECEは、ビジネスにおいて問題解決を行う際に重要な手法の一つであり、初心者でも簡単に理解することができます。
MECE（ミーシー）の2つのアプローチ法とは？
MECEアプローチは、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの2つの方法で実行できます。
トップダウンアプローチは、問題を解決するために、一般的なテーマから始め、徐々に詳細なレベルに移行する方法です。
この方法は、問題の全体像をつかみ、問題の解決策を特定するのに役立ちます。
一方、ボトムアップアプローチは、詳細なデータや事実から始め、それらをまとめて、大きな問題にまで拡張する方法です。
この方法は、細部に焦点を当て、問題の根本的な原因を特定するのに役立ちます。
これらのアプローチ法は、問題解決に対するアプローチの違いによって異なりますが、どちらもMECEアプローチの基本原則に沿っています。
MECEアプローチを使用することで、分析をよりシンプルで構造化された方法で実行でき、問題解決に役立ちます。
ChatGPT(チャットGPT)を使ってMECE（ミーシー）を実践
では、実際にChatGPTと会話をしながらMICEを実践して行きたいと思います。
※会話の冒頭に【ユーザー】か【ChatGPT】なのか分かるようにしていきます。
👈この緑線の枠の中が【ユーザー】のプロンプト（指示文）です。
👈この薄黄色の背景の部分が【ChatGPT】の回答になります。
トップダウンアプローチ編
【ユーザー】
あなたは超一流のビジネスコンサルタントです。フレームワーク「MECE」分析を行い、結果を作成してください。
（分析対象）
●ABCサプリの販売成績が低迷
・今年度は昨年対比90％で販売不振
・来年度は今年度の1.5倍の売上を達成したい
（回答のルール）
●トップダウンアプローチを用いてください
・トップダウンアプローチとは、問題を解決するために、一般的なテーマから始め、徐々に詳細なレベルに移行する方法です。
この方法は、問題の全体像をつかみ、問題の解決策を特定していきます。
●魅力的な分析を作成してください
【ChatGPT】
問題：ABCサプリの販売成績が低迷している。
分析フレームワーク：MECE
販売成績の低迷の原因を洗い出す
A. マーケティング戦略の問題
A1. ターゲット市場の誤った設定
A2. 広告・プロモーション戦略の不適切さ
A3. サイトの改善点の未検討
B. 製品自体の問題
B1. 品質不足
B2. 製品の需要に対する適合性の欠如
B3. 価格の不適切さ
C. チャネル戦略の問題
C1. 流通チャネルの不適切さ
C2. 販売チャネルの不足
C3. パートナーシップの欠如
優先順位をつけて解決策を提案する
A. マーケティング戦略の改善
A1. ターゲット市場の再評価と設定
A2. 広告・プロモーション戦略の改善
A3. サイトの改善点の洗い出しと対応
B. 製品自体の改善
B1. 品質改善の施策
B2. 製品の需要に対する適合性の改善
B3. 価格の再評価
C. チャネル戦略の改善
C1. 流通チャネルの再評価と設定
C2. 販売チャネルの拡充
C3. パートナーシップの強化
ゴール達成のためのアクションプランの作成
A1. ターゲット市場の再評価と設定
A1-1. 客層の再評価とターゲット設定
A1-2. マーケティング施策の再設計
A2. 広告・プロモーション戦略の改善
A2-1. 広告・プロモーション施策の評価と改善
A2-2. デジタルマーケティング施策の強化
A3. サイトの改善点の洗い出しと対応
A3-1. サイトの改善点の洗い出しと対応
A3-2. サイトの改善施策の実施と評価
B1. 品質改善の施策
B1-1. 品質管理プロセスの見直しと改善
B1-2. ユーザーフィードバックの収集と分析
B2. 製品の需要に対する適合性の改善
B2-1. 市場ニーズの調査と製品アップデート
B2-2. 製品のデザイン改善
B3. 価格の再評価
B3-1. 価格調査と競合価格分析
B3-2. 価格戦略の再設計
C1. 流通チャネルの再評価と設定
C1-1. 流通チャネルの分析と再評価
C1-2. 流通チャネルの改善施策の実施と評価
C2. 販売チャネルの拡充
C2-1. 新規販売チャネルの開拓
C2-2. 販売チャネルの連携強化
C3. パートナーシップの強化
C3-1. パートナーシップの分析と強化策の検討
C3-2. パートナーシップの実施と評価
以上のアクションプランを実施することで、ABCサプリの販売成績の改善が期待できます。
ただし、それぞれの施策は相互に影響し合うため、全体最適を考えた上で実施することが重要です。
また、施策の効果を定量的に評価し、必要に応じて修正することも大切です。
ボトムアップアプローチ編
【ユーザー】
あなたは超一流のビジネスコンサルタントです。フレームワーク「MECE」分析を具体的に作成してください。
（分析対象）
●ABCサプリの販売成績が低迷
・今年度は昨年対比90％で販売不振
・来年度は今年度の1.5倍の売上を達成したい
（回答のルール）
●ボトムアップアプローチを用いてください
・ボトムアップアプローチとは、詳細なデータや事実から始め、それらをまとめて、大きな問題にまで拡張する方法です。
【ChatGPT】
ABCサプリの販売成績低迷の原因を特定するために、以下のMECEフレームワーク分析を提供します。
【ABCサプリの販売成績低迷の原因分析】
商品面
・品質の低下：製造過程での品質管理が不十分である可能性がある。
・商品ラインナップの不適切：顧客ニーズに合わない商品が多い可能性がある。
・パッケージング：顧客にとって魅力的でないパッケージングが商品の魅力を損なっている可能性がある。
顧客面
・顧客ターゲットの誤り：誤ったターゲット層を設定している可能性がある。
・競合他社の存在：同じような商品を取り扱う競合他社が多く、市場シェアを奪われている可能性がある。
・顧客体験の改善：サイトや店舗の改装、商品説明の改善などを通じて、顧客体験を向上させることができる可能性がある。
販売面
・販売方法の見直し：既存の販売方法が適切でない可能性がある。例えば、顧客ニーズに合わせて新しい販売チャネルを開拓することが必要かもしれない。
・プロモーションの不十分：顧客に商品の存在を知らせるためのプロモーションが不十分である可能性がある。
・価格の見直し：競合相手と比較して、ABCサプリの価格が高すぎる場合があるかもしれない。
内部管理面
・販売戦略の欠如：販売戦略が不明瞭である可能性がある。
・人材育成の不足：販売スタッフに対して十分な研修が行われていない可能性がある。
・在庫管理の不備：在庫管理が不適切で、顧客が商品を入手できない可能性がある。
市場面
・市場規模の変化：市場の縮小や拡大がABCサプリの販売成績に影響している可能性がある。
・消費者行動の変化：顧客のニーズや嗜好が変化したため、ABCサプリの商品が需要に合わなくなっている可能性がある。
・マーケティング戦略の不適切：ABCサプリのマーケティング戦略が顧客のニーズや市場トレンドに合わない可能性がある。
販売プロセス面
・販売プロセスの複雑化：ABCサプリの販売プロセスが複雑化し、顧客が商品を購入するまでに多くの時間や手続きが必要となっている可能性がある。
・説明不足：顧客がABCサプリの商品について十分な情報を得られず、商品の魅力が伝わりにくい可能性がある。
・顧客サポートの不備：商品に関する問い合わせやクレームに対する顧客サポートが不十分である可能性がある。
以上がABCサプリの販売成績低迷の原因分析のMECEフレームワークです。これらの要因を詳細に分析し、問題の根本原因を特定することが重要です。
問題の根本原因が明らかになれば、その解決策を見つけることができ、ABCサプリの販売成績の向上につながるでしょう。
まとめ
ChatGPTとMECEの概要、そしてChatGPTを使ってMECEを実践する方法について解説してきました。
MECEとは、お互いに重複せず網羅的な分類を作り上げる思考方法であり、ビジネスシーンでの分析や問題解決に役立つとされています。
ChatGPTを用いたMECE分析によって、効率的に要素や分類の抽出ができます。
実際にMECEを取り入れようとしても要素出しや分類分けするのに多く時間を要します。
私も、ある問題に直面したときに、リスクの洗い出しをするときがあります。
多くの時間を要する割には、リスクの漏れを生じることがよくあります。そこをChatGPTが代替してくれるのはうれしいです。
ビジネスシーンで活躍するためには、MECE思考方法を身につけることが重要です。
しかし、この思考は一朝一夕に身につくものではなく、継続的なトレーニングが必要です。今後、ChatGPTの協力を得ながらMICE思考をするのは必須と言えます。
以上のように、ChatGPTでMECE思考を鍛えることで、ビジネスシーンでの成功がより近づきます。是非、今後の仕事や日常生活で実践してみてください。
